京都岩倉というと京都郊外ののどかな風景が広がります。元々京都の街中にあったお寺ですが応仁の乱の戦火を避け当地に移られたそうです。
春の桜、夏の青葉、秋の紅葉、冬の雪、四季折々の佇まいの美しいお寺です。
特に「床みどり」「床もみじ」は有名で京都を紹介する写真でもご覧になった方もおられるのではないでしょうか。
皇室にもゆかりのある門跡寺院で、客殿などの建物は御所から移築されたもので独特の風格を湛えています。
移築されたのは江戸の享保年間(1720年頃)で300年近く経つこともあり、建物自体の老朽化はさすがに否めません。建物周囲につっかい棒を巡らせた姿は満身創痍ですが、さすがに御所建築だけあり丁寧な造りが成されています。
その修復事業の一環として「実相院こころのお庭プロジェクト」が2013年4月にスタート、客殿前の石庭を市民参加型のワークショップで形作ることになりこの12月13日に完成を迎えました。ただ庭造りとしてはこれからが新たなスタート、修復事業もこれからいよいよ本番といったところです。
さて前置きが長くなりましたが、このプロジェクトに関わっておられる方からご依頼があり、このお庭をジオラマで製作いたしました。22cm四方の小箱(箱世界)に納められています。ジオラマ自体は一般公開されておりませんので、写真で雰囲気だけでも。
実際のお庭は作庭家の
植治・小川勝章が監修されていて非常にダイナミックです。ぜひ実相院を訪ねて実物のお庭や建物をご覧になってみてください。襖絵なども狩野派の本物(コピーではない)を間近で見れます。
実相院植治




一番下の写真が実際のお庭です。